日本オラクルは10月31日、セブン-イレブン・ジャパンの第6次総合情報システムを「Oracle Database 10g」で刷新し、全国1万1454店舗(2006年9月末現在)への展開を完了したと発表した。
セブン-イレブンでは従来、店舗ごとに蓄積された販売・発注データをデータセンターに転送し、オラクルのデータベースで構成された統合データウェアハウス内で集中管理していた。今回のシステム稼働で、15テラバイトにおよぶOracle Database 10gで統合データウェアハウスを刷新し、新たに各店舗の立地条件、周辺の施設データを加え、立地別/施設別の販売動向分析を可能にした。
店舗では、従業員が携帯型の発注端末によって、Oracle Database 10gが搭載された店舗内「ストア・コンピュータ」に蓄積されたデータを、無線LANを介して閲覧できる。新システムでは、販売データ、商品情報、天気予報、地域の催事情報を効率よく手元で閲覧できるようになったという。
システムは、Oracle Database 10gをデータ基盤とし、本部システムにある「Oracle Partitioning」で大量データを扱える仕組みを整えた。さらに「Oracle Real Application Clusters」と「Oracle Data Guard」により、耐障害性を向上させ、スタンバイ・サイトによる災害対策も行った。
採用のポイントは、本部システムで利用していたOracleデータベースの実績をはじめ、高い処理能力、Oracle Real Application ClustersとOracle Data Guardの安定性・高信頼性など。