ウイングアークテクノロジーズは11月27日、INAXが製造部門の生産管理情報のデータ管理において、同社の「Dr.Sum EA(ドクター・サム・イー・エー)」を採用し、2006年11月よりタイル建材事業部での本格稼動を開始したことを発表した。
INAXでは、業務の効率的な運用を念頭に早い時期からデータ分析環境の構築に取り組んできてきたものの、データ処理に手間と時間がかかる、工場ごとの個別管理が難しい、また必要とされるタイミングで情報提供できない、などの問題を抱えていた。
そこでINAXの情報システム部では、日々の業務で発生する業務データを可視化し、生産や品質管理に役立てるためのデータ分析ツールの導入を検討。手間をかけずに集計結果からグラフを利用してデータを可視化できることを評価し、ウイングアークのDr.Sum EAを採用したという。
Dr.Sum EAを最初に導入したINAXのタイル建材事業部では、各工場で個別に行われていたデータのグラフ化作業を、一元的に管理して業務の効率化に取り組んだ。グラフを利用することで、約5万点のタイル建材の在庫、出荷、受注残の動行情報のデータを可視化。これにより、経験者だけではなく、業務に携わるだれもが過去のデータを参考に客観的に判断できる環境を整えることを可能にした。
今後は、データ資産の効率的な利用を目的に、データ提供の標準化・定型化を目指し、全製造部門での導入を予定しているという。