エス・エス・ジェイは11月28日、統合業務パッケージ「SuperStream-COREシリーズ」における内部統制への対応方針を発表。SuperStreamの内部統制対応を強化することを目的に、アプリケーションログ機能を強化した製品や「SuperStream内部統制用ドキュメント(仮称)」を、2006年12月から2007年春にかけて提供する。
今回発表されたSuperStreamの内部搭載対応は、(1)IT全般統制要件への対応、(2)IT業務処理統制機能、業務処理支援機能、法制度への対応、(3)アプリケーションの情報開示、(4)ログデータ管理機能の提供の4つで構成されている。
IT全般統制では、ユーザーID管理機能を搭載したほか、専用バックアップツール、専用データベース管理ツール、バージョン履歴管理機能などを提供。IT業務処理統制では、データ処理の不備を防ぐためのIT統制機能に加え、業務効率を向上させるための入力支援機能、各種法制度の改変に迅速に対応できる機能などが実現されている。
また、アプリケーション情報の開示では、SuperStreamにおけるデータベース構造はもちろん、プログラム改変履歴情報やソースコードが公開されている。さらに2006年12月から2007年春にかけて、内部統制対応時に必要となるSuperStreamの仕様情報を開示する「SuperStream内部統制用ドキュメント(仮称)」も有償で提供される。
「SuperStream内部統制用ドキュメント(仮称)」では、業務処理フロー(アプリケーション操作フロー)、画面/帳票一覧、入力処理説明および統制機能解説、バッチ処理プログラム解説、データインターフェース解説が、PDFやMicrosoft Word/Excelの形式で提供される。
そのほかログデータ管理では、(1)アプリケーションアクセスログ、(2)プログラムアクセスログ、(3)データ操作ログ、(4)処理結果ログを取得する機能が新たに追加される予定という。
2006年11月21日に金融庁より「財務報告に係る内部統制の評価及び監査に関する実施基準(公開草案)」が公開されたことで、企業は内部統制への本格的な対応が必要になる。SSJでは、こうした既存ユーザーへの具体的な内部統制対応策としてこの方針を発表していることはもちろん、内部統制対応でシステムのリプレースを考えている新規顧客の獲得も期待している。