富士通はこのほど、同社の3次元仮想設計支援シミュレータ「VPS(Virtual Product Simulator)」の3次元モデルを利用したハーネスの機能を大幅強化し、販売を開始した。ハーネスとは、自動車や機器などのなかに組み込まれる電線を束にしたものを指す。
今回の機能強化で、日本圧着端子製造が開発したハーネス布線図・布線表の作成システム「JST-LINKS」(ジェイエスティ・リンクス)との連携を実現。操作性・検証機能も大幅に改善し、製品開発におけるハーネスの設計作業工程を約30%短縮することが可能という。
なお、ハーネス布線図・布線表は、コネクタ間のハーネスや配線情報を指示する図面や一覧表を指す。製造段階でハーネスを設置する場合に作成する必要がある。
価格は、VPS/Harnessが70万円、JST-LINKSが40万円。1月31日から出荷する。2009年3月末までに1億円の売り上げを目指す。