日本ユニシスは1月15日、次世代ネットワーク(Next Generation Network:NGN)対応サービスの利用申込受付システム「IP-S3(アイピーエスキューブ)」の販売を開始した。
同社によると、国内通信業界では今後、複数のNGN対応サービスが登場、競合する見通しで、サービスの申し込み受け付けから提供開始までを一貫して支援するシステムの需要が見込めるという。
新たに販売開始するIP-S3は、NGN対応サービスの新規申し込み、変更、解約などの管理を備える。また、ネットワーク装置などにサービス内容を設定するサービスアクティベーションシステムに対し、工事情報を自動連携する。申し込みの進捗状況や契約情報の照会も行える。
契約者ごとにサービス利用金額を計算できるほか、外部の料金請求システムとの自動連携に対応する。データベースでは事業者、サービス、料金、コードといった各マスターを一元管理できる。このほかシステムへのログイン、データへのアクセス許可、各提供機能の使用許可を管理するセキュリティ機能を備える。
これにより、サービス企画開始から提供開始までにかかる時間を大幅に短縮できるほか、システム間のデータを連携することで入力ミスや運用要員の削減が図れるという。またサービスの追加や料金変更が発生した場合にも柔軟な対応が可能としている。
IP-S3のライセンス価格は、税別で900万円。ハードウェア、アプリケーション開発などの付随サービスを含め、10システム、5億円の売り上げを目指す。なお日本ユニシスでは、5月29日〜30日に秋葉原コンベンションホールで開催されるNGN関連イベント「NGN+S 2007 Spring」において、同製品の紹介を行う。