沖電気工業は9月14日、次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)事業への取り組みを強化するため、10月1日付けで組織再編を実施すると発表した。グループ内に分散していた開発リソースを集めて1200人規模の開発体制を構築し、「商品化を加速する」(沖電気)。
沖電気は、これまでNGNの「アクセスネットワーク」「ホームネットワーク」「ネットワークサービスプラットホーム」「コアネットワーク」という4領域を注力分野と位置付け、事業を展開している。具体的には、以下に示す製品を手がけてきた。
- アクセスネットワーク:通信事業者と家庭や企業をつなぐ部分向けの、メタル回線、光ファイバ、無線の各アクセスシステム製品
- ホームネットワーク:家庭環境に設置するシステム製品
- ネットワークサービスプラットホーム:各種通信サービスを提供するための通信事業者向け大規模ソフトスイッチなど
- コアネットワーク:通信事業者のネットワークの核となるネットワークシステム
これら領域で共通して必要な無線技術、IPネットワーキング技術、光伝送技術の強化を図るため、沖テクノクリエーションを沖電気に吸収合併するとともに、沖コムテックの開発技術者を沖電気に出向させる組織再編を実施する。これにより、沖電気のNGN開発体制は1200人規模となる。
沖電気は、NGN注力分野の新製品を2006年10月から順次発表していく。2009年3月末には、NGN関係商品の売上高1000億円を目指す。