独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は2月7日、「情報セキュリティに関する新たな脅威に対する意識調査」を実施、結果を発表した。
PC保有者に対してパスワードを定期的に更新しているかを聞いたところ、「実施していない」は4割以上で依然としてパスワードに対する意識が低いことが分かる。「自分自身で実施」は34%、「家族や友人などが実施」は4.6%に留まっている。
Windows Updateなどによるセキュリティパッチの適用状況については、「自分自身で実施(63.7%)」と「家族や友人などが実施(13.2%)」の合計が約77%と浸透しているなかで、2割を超える人が実施をしていないことが分かった。
また情報セキュリティに関する事象の認知度・理解度を調査したところ、「コンピュータ・ウイルス」については、ほぼ100%の人が言葉を認知、事象の正しい理解も6割を超えた。しかし「セキュリティホール」や「フィッシング」は事象の正しい理解が約3割、「ボット」や「ファーミング」、「ルートキット」などは約8割が未認知となっている。
情報セキュリティに関する被害経験では「ウイルス感染」が最も多く約4割、「ワンクリック詐欺」は約1割の人が被害にあっている。「被害に遭ったことはない、わからない」が37.9%となっている。
調査は2006年11月15〜16日、15歳以上のPCインターネット利用者を対象にウェブアンケートを行ったもの。有効回答数は5316人。