多彩な製品の中目立つキーワードはERPとSOA
展示された製品は、ERP、ECサイト構築、サーチ、CRMなど多岐にわたる。特に、ERP製品はリード・レックスの「R-PiCSV3」のほかに、フューチャーアーキテクトのグループ会社であるエルムの「SOLViT」、ウイングアークテクノロジーズの「Dr.Sum EA」など、多くの展示があった。「製品連携トラック」の講演テーマでも、これらと他製品と連携させたERP環境に実現手法に関するものが3つ存在するなど、それらの製品が大きく取り上げられていた。
また、全体として連携を意識したため、SOAへの対応をアピールする製品が多かったのも印象的だ。
たとえば、東洋ビジネスエンジニアリングの「MCFrame」は、製造業向けの生産/販売/物流統合フレームワークだが、各機能をモジュール化することでSOAに対応。一方、ウイングアークテクノロジーズも帳票SOAを実現する「SVF」を展示した。さらにアプレッソは、参加製品全体を相互に接続することができるSOA対応データ連携ソリューション「DataSpider Servista」をアピールし、各種製品を単独ではなく組み合わせた形で柔軟にビジネスに対応するシステムを構築する手法を提案していた。
製品連携パネル展示で活用方法をアピール
この他、「MIJS製品連携」と題したパネル展示も実施。講演で紹介された製品同士の連携の概念図などが盛り込まれたパネルの展示に加えて、デモンストレーション展示もあり、MIJS参加各社が複雑に相関する連携実態が一覧できる場となっていた。
各社の展示ブースで紹介されている製品は、いずれも「製品連携トラック」で連携サンプルとして取り上げられたものであり、自社の求める機能に近いシステムを探してから、各社ブースで個別に製品の詳細確認を行うこともできる。
主催者側である、MIJSコンソーシアム事務局長の根岸敦之氏は、「当初の予想を大幅に上回って参加申し込み寄せられた。今後も、定期的にこのような発表の場を設ける予定だ」と話している。
