ドットコムバブルの崩壊以来、何年も苦戦を強いられてきたSun Microsystemsが、2006年はライバル企業を上回る売上増を達成した。最新の調査結果から明らかになった。
サーバベンダーのトップ5社のなかで、サーバ市場全体を上回る売り上げの成長を見せたのはSunだけだった。Gartner Groupが米国時間2月22日に公表した調査結果によると、市場全体の売上成長率は2%だったという。
Sunの売上高は2006年に15.4%増加して54億ドルとなった。また2001年以降に下降線をたどっていた市場シェアも増加に転じ、Dellを抜いてサーバ市場第3位の座に返り咲いた。2006年におけるSun、Dellの市場シェアはそれぞれ10.8%、10.3%だった。Dellの売上高は0.4%増の54億ドルだった。
世界における2006年のサーバ市場規模は前年より2%増の527億ドルだったと、Gartnerはいう。出荷台数は8.9%増の820万台だった。
前年比1.7%増の169億ドルを売り上げたIBMが、引き続き市場トップの座を獲得した。第2位につけたHewlett-Packard(HP)の売り上げは、前年より2.3%少ない142億ドルだった。第5位は、売り上げが7%減少して25億ドルとなった富士通/Fujitsu-Siemensだった。
Sunではx86サーバとSPARCサーバの売り上げが伸びを見せ、2006年第4四半期は好調な決算を発表している。
IntelのXeonやAdvanced Micro Devices(AMD)のOpteronなどを含むx86プロセッサ搭載サーバの市場は、何年も前から力強い成長を続けている。しかし、GartnerのアナリストJeffrey Hewitt氏は声明で、2006年第4四半期にはその勢いに衰えが見られた、と述べている。同氏は、4コアプロセッサ搭載の新モデルを期待する顧客が購入を控え始めた点をその要因に挙げている。同氏はまた、仮想化技術の影響もその一因に加えている。仮想化技術を利用すると、1台のサーバ上に複数のパーティションを設け、そのなかで別々のOSを稼働させることができるようになる。
出荷台数トップの座につけたのは、230万台を出荷したHPで、それに170万台のDell、130万台のIBMが続いた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ