サン・マイクロシステムズは3月12日、国立大学法人大阪大学が事務用端末にサンのシンクライアント端末「Sun Ray Virtual Display Client」を採用したことを発表した。
大阪大学では、試験的に取り組んでいる接触型ICカードの利用を前提としてSun Rayを導入。同カード用にカスタマイズした構成ファイルを開発することでSun Rayでの使用を可能にした。同大学の認証基盤システム(全学IT認証基盤)と連携させることによってSun Ray端末から学内のウェブサーバやアプリケーションサーバへのシングルサインオンも実現したという。
同大学の全学IT認証基盤は、シングルサインオン製品「Sun Java System Access Manager」、LDAPサーバ「Sun Java System Directory Server Enterprise Edition」、アイデンティティ管理「Sun Java System Identity Manager」など、サンの製品が採用されている。全学IT証基盤は、2006年11月から本格稼動を開始している。
今回導入するのは、大学本部の人事部門および各学部・研究機関などの人事給与担当者用のクライアント約80台。すでに設置作業は完了しており、約1カ月の移行工程を経て、4月から同大学の人事給与システム端末がSun Rayに置き換わることになる。