コンバージェンス機能
ユニファイドコミュニケーションの基本は、さまざまなテクノロジを連携させる統合(コンバージェンス)にある。1つのコミュニケーションシステムが音声電話やボイスメール、電子メール、インスタントメッセージング、ビデオ会議、ファクスなど、さまざまなタイプのコミュニケーションを取り扱い、それぞれのアプリケーションが他のアプリケーションと連携できるようになっている。例えば、あなたが電話を受けられない場所にいるときには、システムからインスタントメッセージで通知が来て、連絡をとりたがっている人がいることを知ることができるようになる。
まとめ
テクノロジのおかげで、小規模企業が少ない予算で大規模企業と競争することが容易になった--存在感をアピールするウェブの作成や電子メールの活用、そして今ではVoIPの利用によってである。小規模企業はVoIPのおかげで、かつては大規模企業しか手を出せなかった長距離通話や通話料金を着信側が負担する電話窓口を利用できるようになった。さらに今では、VoIP電話やIP PBXユニットの高度な機能を用いることで、電話を掛けてきた人に対して、かつては大規模企業にのみ可能だった対応をすることができるようになっている。
VoIPサービスは、上記に挙げた5つの機能だけではなく、同時に複数の電話に掛けたり、掛かってきた電話をつながないようにしたり、仮想電話番号を利用するなど、通常の電話ではあまり提供されないような機能を数多く提供している。例えば、Outlookとの統合では、「Click to Dial」を実現してOutlookにある連絡先情報に電話を掛けられるようにしたり、電話の受発信記録をOutlookのジャーナル機能で自動的に記録したりするようにできる。
企業のVoIP利用が広がるにつれて、小規模企業向け電話機能と大規模企業向け電話機能の差がさらに小さくなっていくことだろう。