ボーランドは3月29日、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)の最新版「InterBase 2007日本語版」の出荷を開始した。最新版では、Windows VistaやCore Duoプロセッサに対応したほか、信頼性やパフォーマンスの向上などを実施している。
InterBaseは、導入と設定が容易で、自動障害回復機能や自己調整機能などを備えるため、専任のデータベース管理者を必要としないRDBMSという。実行時に使用するメモリやディスク領域が少ないことから、ボーランドでは「パッケージアプリケーションや業務アプリケーション向けのデータベースエンジンとして最適」としている。
最新版は、Windows Vistaに対応したほか、ジャーナリングなどの障害回復機能を新たに搭載した。ハードウェアへの対応としてはCore Duoプロセッサの利用が可能となり、パフォーマンスを向上できる。バッチアップデートやクエリ最適化などで、データベースのアクセス効率も高められる。
そのほか、データベースファイルのオンラインダンプ、Point-in-Timeリカバリ、インクリメンタルバックアップなどの管理機能も提供する。
製品のラインアップはリモートアクセスに対応する「InterBase 2007 Server Edition」に加え、スタンドアロン環境向けの「InterBase 2007 Desktop Edition」を用意する。主な製品の税込み価格は以下の通り。
- InterBase 2007 Server日本語版:4万950円
- InterBase 2007 Server追加ライセンス:3万1500円
- InterBase 2007 Server(Dual Core)日本語版:6万3000円
- InterBase 2007 Server 1クライアント接続ライセンス:3万1500円
- InterBase 2007 Server 追加CPUライセンス:18万9000円
- InterBase 2007 Server 追加CPUライセンス(Dual Core):28万3500円
- InterBase 2007 Desktop日本語版(1ユーザー):9450円
また、ボーランドは、InterBaseアプリケーション開発用ツール「InterBase 2007 Developer Edition」の提供を開始した。「Delphi」「C++ Builder」「JBuilder」などの開発環境と組み合わせ、さまざまなプログラミング言語で開発が行える。同ツールは、ボーランドのウェブサイトから無償でダウンロードできる。