日立製作所はこのほど、ハードウェア製品の設計効率向上と設計期間短縮のために、米Cadence Design Systemsの「EDAツール」群を全面的に採用したことを発表した。EDA(Electronic Design Automation)ツールは、LSIなどの電気系部品むけ設計自動化ツールのことを指す。
今回の採用で日立は、LSIやPCB(Printed Circuit Board、LSI間をつなぐ配線を樹脂などの基板に埋め込んだもの)設計に標準的に適用できる設計フローやノウハウを蓄積した設計システムを構築した。社内および日立グループ全体での「モノづくり力」強化を狙う。4月2日から稼動している。
システムのプラットフォームには、自社製ブレードサーバ「BladeSymphony BS1000/BS320」およびPCサーバ「HA8000」を採用した。
システムは、新設の設計センターで集中管理され、社内各製品設計事業部および日立グループ会社が、社内ネットワークを介して利用し設計業務を行う。まずは、情報・通信グループのサーバ、ストレージ、ネットワーク機器といった主要製品開発に全面適用し、設計効率2倍化と設計期間40%短縮を目指す。