「帳票SOA」から「帳票INNOVATION」へ--帳票開発を変革するウイングアーク

山下竜大(編集部) 2007年04月12日 23時12分

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 ウイングアーク テクノロジーズは4月12日、主力事業のひとつである帳票事業における2007年の取り組みと、それを実現する新製品を発表した。同社は現在、「Form & Data」をコンセプトに、Super Visual Formade(SVF)を中核とした帳票事業と、Dr.Sum EAを中核としたビジネス・インテリジェンス(BI)事業を展開している。

 ウイングアークではこれまで、「いれる、ためる、ひきだす」をコンセプトに、データを入力するための「StraForm-X」、データをためる「Dr.Sum EA」、データを帳票として引き出すSVFの3つの製品をビジネスの柱としてきた。こうした取り組みにより、SVFは1万3000社以上、Dr.Sum EAは1300社以上に導入されている。

 さらに昨年リリースされたStraForm-Xのビジネスを本格化することを目的に、「いれる、ためる、ひきだす」という3つのビジネスを、StraForm-XとSVFによる帳票事業とDr.Sum EAによるBI事業という2つの事業に刷新。帳票事業では、「帳票INNOVATION」という新たなメッセージに基づいたビジネスを展開していくという。

ウイングアークの内野社長 ウイングアークの代表取締役社長、内野弘幸氏。

 ウイングアークの代表取締役社長、内野弘幸氏は、「我々は、まだPDFがそれほど利用されていない1997年ごろから、オンデマンドによるPDF出力を実現していた。常に革新的なソリューションの実現を目指してきたウイングアークが2007年に世に問うのが“帳票INNOVATION”というメッセージだ」と話す。

 同社は2005年、SOA(サービス指向アーキテクチャ)がまだそれほど企業システムに実装されていない時期から「帳票SOA」というメッセージを発表し、2年をかけてSOA市場を開拓してきた。帳票SOAは、帳票システムをSOAのハブとして、さまざまな企業システムをサービスとして統合するというコンセプト。すでにサントリーや熊谷組、ヤクルト本社などで実装されている。

 帳票INNOVATIONは、帳票SOAを基盤に、SVFおよびStraForm-Xを中核とした製品群と、帳票匠屋を中核としたサービス(SaaS)で構成される帳票事業の新しい事業戦略。「開発環境が変わる。帳票運用が変わる。帳票のIT化が飛躍的に広がる」をコンセプトに、「開発環境革新」と「次世代Web帳票」を実現する。

 開発環境革新では、SVFX-Designerにより開発した帳票フォームとStraForm-Designerにより開発した入力画面フォームを相互変換する新製品「Design Converter」を提供。ひとつの開発環境で、帳票の「出力」と「入力」の設計が可能になることから、新規の開発はもちろん、帳票システムのメンテナンス時にも、開発工数の短縮とコスト削減を実現できる。

 Design Converterの出荷は、2007年5月末を予定。価格は、20万円(税別)を予定している。

 一方、次世代Web帳票では、フロント業務のIT化で求められる帳票ニーズに迅速に対応するためのコンセプト。ウェブシステムにおいても出力帳票と同じイメージの入力画面を生成し、インプットからアウトプットまで一気通貫のウェブ帳票システムを実現する。

 ウイングアークでは、次世代Web帳票を実現するための新製品として「SVF for XPS」を2007年7月にリリースする計画。同製品は、開発コード「Metro」と呼ばれていたWindows VistaでサポートされているXPS(XML Paper Specification)に対応した帳票出力エンジン。XPS対応の電子ドキュメントを実現することで、シンクライアント環境での帳票運用が実現できる。

 シンクライアント環境で帳票システムを運用できることから、ブラウザ環境があれば専用ソフトウェアを導入することなく表示/印刷が可能。このときクライアント側には、XPSファイルが残らないので情報漏えいのリスクも軽減できる。また、業務用、家庭用の区別なく印刷することも可能。XPSファイルには、帳票データと検索用インデックスを共有することができるので、コンテンツ管理システムとも連携することができる。

 内野氏は、「ウイングアークの事業目的は、システム開発の現場に開発効率の向上と運用管理の軽減をもたらし、現場に業務改善と生産性の向上をもたらすことができる価値あるソフトウェアを提供し続けること。顧客の経営を支援する情報システム構築/運用をサポートしていきたい」と話している。

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