客席の「中央」「右端」「左端」に階段を設置しているが、これは会場内の移動をスムーズにするためだ。この場合、中央階段の左右にある客席で座席数を同じにするなら、列あたりの座席数、および列数は、以下のパターンとなる(注:すべての列の中央には階段が存在する)。
- 「4人(2人+ 2人)/列×10列」
- 「6人(3人+ 3人)/列×6列」
- 「8人(4人+ 4人)/列×5列」
- 「10人(5人+ 5人)/列×4列」
4の列当たり10席を設けるパターンでは、少々座席の幅が狭くなる。一方、カンファレンスルームの構成が前出の図のようなっている以上、全体の奥行きも30mほどしか取れない。これらの制限から考えると、今回は3の「8人(4人+ 4人)/列×5列」に決定した。
客席に必要な構成要素は「座席」「階段」「床(スロープ)」となるが、さらに「手すり」も必要だ。Second Lifeでは慣れていないと移動がうまくできない。ちょっと進んだつもりでも、何mも歩いていることがある。データの遅延によって、ビューワで見ているアバターと実際に進んだ距離とに「ずれ」が生じるためだ。また、それぞれのコンピュータの処理速度やデータ通信速度に応じて、そのずれは様々だ。新規ユーザーは基本的に移動に苦労するので、よく階段から落ちてしまう。そのため、階段を作る場合には、手すりをつけておいてあげた方が親切だ。
「客席」の作成
それでは、客席をそれぞれの構成要素から作成していこう。
まず「座席」(上図左)だが、「Cylinder」タイプのプリム2つから成り立っている。それぞれのプリムでは、始め(Begin)と終わり(End)からパスカット(Path cut)が施されている(何を言っているかよくわからない場合には、もう一度、第10回で復習しよう)。さらに、それを4つコピーすれば、階段に挟まれた1列分の客席(上図右)が出来る。さらに、客席の中央および左右にある階段は下図のようになる。
これは1プリムでできている。「Box」タイプのプリムの「Top Shear」と「Taper」の数値を変更することによって3角柱を横に倒したような図形を作成する(上図左)。