NECと台湾の大同は、無線ブロードバンド規格IEEE802.16e(モバイルWiMAX)の試験運用を台湾の花蓮市で実施している。NECが5月8日に明らかにしたもの。試験運用は、2007年9月まで行う。
NECは、2007年1月に大同からWiMAX試験運用システムを受注し、共同で準備および試験運用に取り組んできた。試験運用では、1ユーザー当たり6Mbpsのスループット、基地局間のハンドオーバー、車載システムによる走行時の安定性を確認済みという。大同は、WiMAX事業ライセンスを6月に正式取得する予定。また、花蓮市は、WiMAXによる観光行政サービスおよび医療行政サービスの提供を計画している。
なお、この試験運用は、台湾政府主導の社会インフラ整備などを目的とするM-Taiwanプロジェクトの一環。NECは、台湾のハード/ソフト企業とWiMAX関連製品およびアプリケーションの共同開発を行うことについて、3月に台湾経済部と基本合意書を締結した。