IBMは米国時間7月12日、UNIXサーバ向けOSの「AIX 6」のベータ版をリリースした。正式版の提供は2007年第4四半期中を見込むという。
AIXを手軽に試してもらうため、IBMは今回初めて、ベータ版をAIX顧客のみではなく誰にでも利用できるようにした。
IBMによると、AIX 6では仮想化が大幅に強化されており、IBMのプロセッサ「Power6」の性能を十分に活用できるという。
ソフトウェアをベースとした仮想化機能を利用することで、管理するOSインスタンス(イメージ)の数を削減できる。これにより、単一のサーバ上に作業を統合でき、消費電力効率の面からみても、複数台のサーバを利用して同じ作業を行うよりもエネルギー効率に優れたアプローチといえる。
また、ユーザーは「IBM System p」サーバ上で「SUSE Linux Enterprise」や「Red Hat Enterprise Linux」を動かすためのパーティションも設定できるという。
IBMによると、最新版ではサーバの管理機能を改善し、再起動せずにサーバ間でワークロードを移動させることができるようになったという。また、役割ベースのアクセス管理システムにより、管理者はいくつかの管理作業をエンドユーザーに委ねられるという。
AIX 6は、「Power 4」「PowerPC 970」「Power 5」などIBMの前世代のPowerプロセッサもサポートする。アプリケーションは、「AIX 5.2」と「AIX 5.3」のアプリケーションが動くという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ