サン、「UltraSPARC T2」を発表へ--周辺機器への導入も視野

文:Michael Kanellos(CNET News.com) 翻訳校正:編集部 2007年08月07日 11時02分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

UPDATE  Sun Microsystemsが、マイクロプロセッサ販売ビジネスに再度参入する。

 同社(本社:カリフォルニア州サンタクララ)は米国時間8月7日、新しい「UltraSPARC T2」マイクロプロセッサと、同チップベースのサーバを同時発表する計画だ。Sunでは、2007年後半に市場投入するサーバに8コア、64スレッド搭載マイクロプロセッサのUltraSPARC T2を採用する計画だ。

 しかし同社は、ストレージ機器、ネットワーキングデバイス、セットトップボックスなどの各種コンピュータ関連サードパーティーメーカーにも同チップを販売していく。

 Sunの最高経営責任者(CEO)、Jonathan Schwartz氏はインタビューのなかで、「サーバ市場に販売対象を限定するようなことはしたくない。サーバ市場の成長速度はストレージやネットワーキング市場にかなわなくなる。製造するならもっと汎用的なものを製造して幅広い市場に投入した方がよい」と語っている。

 Sunは、これらのさまざまな市場に対応すべく、コアの数が少ないものや低消費電力版など、T2を複数のバージョンで投入する。

 フル機能の本格版UltraSPARC T2では、価格をどのようなチップ市場でも法外な額と見なされる1000ドル以下に抑えるが、シンプルなデザインのチップでは価格をさらに下げる。Schwartz氏によると、Sunでは既に、購入が予想される世界各国のネットワーキングやストレージ関連など、複数の企業に対して説明を行っているという。

 しかし、Sunがこれをビジネスとして確立するのは容易なことではない、と少なくとも1人のアナリストは話している。

 Insight 64のアナリストNathan Brookwood氏は、「チップを購入するときは、チップの販売を専門にするところから買いたいと考えるものだ。これまで膨大な量のPowerPC用コードを書いてきたCiscoを説得できるかどうかにかかわらず、UltraSPARCへの移行は大仕事になる」と語っている。

 それにもかかわらず、Brookwood氏は(これまで「Niagara 2」と呼ばれていた)UltraSPARC T2のパフォーマンスを高く評価し、Sun製サーバのパフォーマンスが大幅に向上する、と語っている。Sunのサーバは、UltraSPARC T1サーバ発売時にもパフォーマンスが飛躍的に向上している。

 Sunは、ここ最近やや活気づきつつもある。ここ数四半期はマーケットシェアも回復し、6月締めの四半期には38億ドルの売上高から3億2900万ドルの利益を計上した。昨年同期の決算は3億100万ドルの赤字だった。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
関連キーワード
クラウド基盤

関連ホワイトペーパー

SpecialPR

連載

CIO
研究現場から見たAI
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
内製化とユーザー体験の関係
米ZDNet編集長Larryの独り言
今週の明言
「プロジェクトマネジメント」の解き方
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
Fintechの正体
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
情報通信技術の新しい使い方
三国大洋のスクラップブック
大河原克行のエンプラ徒然
コミュニケーション
情報系システム最適化
モバイル
通信のゆくえを追う
セキュリティ
セキュリティの論点
ネットワークセキュリティ
スペシャル
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
CSIRT座談会--バンダイナムコや大成建設、DeNAに聞く
創造的破壊を--次世代SIer座談会
企業決算を追う
「SD-WAN」の現在
展望2017
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell EMC World
AWS re:Invent
PTC LiveWorx
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
さとうなおきの「週刊Azureなう」
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
中国ビジネス四方山話
より賢く活用するためのOSS最新動向
「Windows 10」法人導入の手引き
Windows Server 2003サポート終了へ秒読み
米株式動向
実践ビッグデータ
日本株展望
ベトナムでビジネス
アジアのIT
10の事情
エンタープライズトレンド
クラウドと仮想化