資産管理、セキュリティ、コンプライアンス--三種の神器を手に入れたLANDesk Software

山下竜大(編集部)

2007-09-12 19:17

 LANDesk Softwareは、好調なビジネスを維持している。2005年4月、同社の代表取締役に就任した今井幹夫氏は、「入社から2年半、数字的に見ても好調が続いている。ワールドワイドでも25〜30%の成長が発表されているが、日本市場も同等の成長を続けている」と話す。

 Intelからスピンアウトした2002年当時は、70%がOEMやディストリビューションによるビジネスであり、残りの30%がパートナー関連のビジネスだった同社。しかし2006年には、その割合が全く逆になり、70%がパートナー関連ビジネスで、残りの30%がOEM関連ビジネスとなっている。

 「さらに言えば、OEM関連ビジネスにおける2006年の30%という売上は、2002年の70%の売上とほぼ同等の数字。つまり、パートナー販売が急激に拡大したことを示している」と今井氏。この成長の原動力となっているのが、セキュリティ分野およびコンプライアンス分野へのビジネスの拡大、そしてAvocentによるLANDeskの買収にある。

 「これまでLANDeskは、資産管理ソリューションを提供する会社というイメージが強かった。しかし現在では、セキュリティ管理の会社というイメージがかなり強くなっている。さらに2007年からは、次のフェーズであるコンプライアンスの分野へとビジネスの範囲を拡大している」(今井氏)

 同社は7月11日に、シーア・インサイト・セキュリティ(SIS)との提携を発表した。この提携の第1弾として両社は、SISのコンプライアンス製品をLANDesk製品として完全に統合したコンプライアンス対策ソリューション「LANDesk Compliance Manager powered by SIS(LDCM)」の提供を開始している。

LANDeskの今井社長 LANDesk Softwareの代表取締役に就任した今井幹夫氏。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]