NTTコムウェアは10月10日、タンジブル・ユーザインタフェースを利用し、災害情報を可視化する「タンジブル災害情報管理システム」を開発したことを発表した。
タンジブル・ユーザインタフェースとは、マサチューセッツ工科大学メディアラボの石井教授が提唱した次世代のユーザインタフェース技術。デジタル情報に物理的実体を与え、デジタル情報に直接手で触って操作できるものなどがある。
タンジブル災害情報管理システムにより、災害対策本部などに集められる通報や映像などの情報を、机上に投影された地図上に整理して表示できる。操作は「パック」という駒を利用し、あたかも表示されている情報に直接触れるような感覚で参照できる。
今後は、ヘリコプターから送られてくる位置情報や映像、通話音声など、幅広い情報の管理に対応する予定だ。また、情報補完を目的としたシミュレーション機能の仕組みについても検討する。