富士通は10月18日、中堅企業向け統合ERPパッケージソリューション「GLOVIA smart」のラインアップを強化すると発表した。GLOVIA smartは、同社が2006年6月より提供しているソリューションで、今回は主に製造、流通、サービス業界向けの業種ソリューションを拡充する。
これに伴い、同社では生産や販売のプロセス革新を実現する新たなソリューションを用意し、同日より販売開始する。新ソリューションは、業種別販売管理ソリューション「GLOVIA smart 販売 FMMAX」、生産管理ソリューション「GLOVIA smart 製造 PRONES」、製造管理ソリューション「GLOVIA smart 製造 MES」の3点だ。
販売 FMMAXでは、40種以上の業種テンプレートを活用することで、最適な販売管理システムを短期間および低コストで提供する。業種テンプレートは今後順次拡充される。製造 PRONESは、生産管理パッケージ「PRONES」をGLOVIA smartシリーズ向けに改良したもので、新たに内部統制オプションを提供する。製造 MESは、計画立案から製造指示、実績管理までの製造管理を実現する製品だ。
また富士通では、GLOVIA smart全ての既存商品について、共通接続基盤技術「GLOVIA smart SOA」の機能強化を行い、オフコンやメインフレームとのシステム連携を可能にした。
富士通は、関連ソフトウェアやハードウェアも含め、発売当初の2006年5月から3年間でGLOVIA smart全体で1000億円の売上高と、GLOVIA smartの基本パッケージ約2000本の販売を目標としてた。2006年度および2007年度上半期で同社は1400本のパッケージを販売しており、「当初の予定を上回る実績だ」としている。