独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は11月13日、フェンリルが開発するWebブラウザ「Sleipnir」「Grani」に脆弱性が存在することを明らかにした。お気に入りの検索機能が悪用されることで、任意のスクリプトが実行される危険性があるという。セキュアスカイ・テクノロジーの最高技術責任者(CTO)、福森大喜氏がIPAに報告した。
影響を受けるバージョンは、Sleipnir 2.5.17 Release2以前、Portable Sleipnir 2.5.17 Release2以前、Grani 3.0以前。これらの製品で提供されている「お気に入り検索機能」に細工されたURLが登録されていた場合、検索結果をWebブラウザに表示する際に任意のスクリプトが実行される危険性がある。
回避策は同日リリースされたSleipnir 2.6、Grani 3.1へのバージョンアップとなる。なお、同社WebサイトのトップページにはPortable Sleipnirに関するアナウンスが掲載されていないが、Sleipnirのダウンロードページで脆弱性を修正したPortable Sleipnir 2.6 正式版が提供されている。