日本ビジネスオブジェクツは12月12日、レポーティングソリューションの最新版「Crystal Reports 2008」の出荷を開始した。
日本ビジネスオブジェクツ、マーケティング部ディレクターの山本哲也氏は、新バージョンの特長について、「開発者の求める帳票やレポーティングに関する開発コストの低減、および利用者や管理者が求めるデザイン性、柔軟性、管理性の高さといったニーズに応える機能強化が行われた」と説明した。

開発コストの低減、および柔軟性を実現する機能としては、新たに対話型のレポーティング機能が搭載された。これは、エンドユーザーがレポート画面と並んで表示される「パラメータパネル」と呼ばれるインターフェースを使い、レポート上の任意のパラメータを変更できる機能。業界初という、レポート上でのWhat-if分析モデルの利用、多様な観点からの情報表示が可能となっている。
デザイン面では、同社のXcelsiusやAdobe Flexなどで作成されたFlashファイル(swf)を、レポート内に直接埋め込むことが可能になった。これにより、レポートのビジュアル面での訴求力を上げたり、ダッシュボード的な機能をレポートに追加するといったことが容易になっている。
また、XML形式でのデータのエクスポートのほか、レポートデザイン環境であるReport Designerでは、チャート作成機能の強化、バーコードサポートの搭載、Webサービスアクセスなど、多数の機能強化が行われている。
山本氏によれば、Crystal Reports 2008の発売に合わせ、今後、専用ウェブサイトの開設やトレーニングの拡充によって、SI事業者やリセラーへのサポートを強化するほか、開発者向け情報の拡充、トライアル版ダウンロードキャンペーンなどを通じて、日本における同製品のさらなる認知度向上、ユーザーの拡大を図るという。
Crystal Reports 2008の価格は、8万9500円。アップグレード版は4万7500円(いずれも税別)。
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