Crystal Reports 2008発売--FlashやXMLへの対応を強化

柴田克己(編集部)

2007-12-12 21:38

 日本ビジネスオブジェクツは12月12日、レポーティングソリューションの最新版「Crystal Reports 2008」の出荷を開始した。

 日本ビジネスオブジェクツ、マーケティング部ディレクターの山本哲也氏は、新バージョンの特長について、「開発者の求める帳票やレポーティングに関する開発コストの低減、および利用者や管理者が求めるデザイン性、柔軟性、管理性の高さといったニーズに応える機能強化が行われた」と説明した。

山本哲也氏 日本ビジネスオブジェクツ、マーケティング部ディレクターの山本哲也氏。

 開発コストの低減、および柔軟性を実現する機能としては、新たに対話型のレポーティング機能が搭載された。これは、エンドユーザーがレポート画面と並んで表示される「パラメータパネル」と呼ばれるインターフェースを使い、レポート上の任意のパラメータを変更できる機能。業界初という、レポート上でのWhat-if分析モデルの利用、多様な観点からの情報表示が可能となっている。

 デザイン面では、同社のXcelsiusやAdobe Flexなどで作成されたFlashファイル(swf)を、レポート内に直接埋め込むことが可能になった。これにより、レポートのビジュアル面での訴求力を上げたり、ダッシュボード的な機能をレポートに追加するといったことが容易になっている。

 また、XML形式でのデータのエクスポートのほか、レポートデザイン環境であるReport Designerでは、チャート作成機能の強化、バーコードサポートの搭載、Webサービスアクセスなど、多数の機能強化が行われている。

 山本氏によれば、Crystal Reports 2008の発売に合わせ、今後、専用ウェブサイトの開設やトレーニングの拡充によって、SI事業者やリセラーへのサポートを強化するほか、開発者向け情報の拡充、トライアル版ダウンロードキャンペーンなどを通じて、日本における同製品のさらなる認知度向上、ユーザーの拡大を図るという。

 Crystal Reports 2008の価格は、8万9500円。アップグレード版は4万7500円(いずれも税別)。

Crystal Reports 2008 Crystal Reports 2008では、レポート上にFlash形式(swf)のファイルを直接埋め込むことが可能になった。画面は、Xcelsiusで作成したダッシュボード風のFlashオブジェクトを埋め込んで表示した例。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    セキュリティ対策で注目の「OSINT」、自組織の防御に役立つ基礎知識と活用方法を解説

  2. セキュリティ

    攻撃者は侵入ではなく“ログイン”する、エンドポイントとアイデンティティセキュリティを連携すべき理由

  3. モバイル

    目前の「Windows 10」サポート終了、「Windows 11」への移行負担を解消する最適解とは

  4. セキュリティ

    こんなにあった!従来型SIEMが抱える課題──次世代SIEMに必須の“8つの要件”とは?

  5. ビジネスアプリケーション

    データリーダーが知っておくべき、AI活用の投資対効果を高める「実効性のある戦略策定」の進め方

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]