トレンドマイクロは12月21日、横断的にトレンドマイクロ製品/サービスの検証を行う「ソリューション総合検証センター」をフィリピンのTrendLabs内に設立したと発表した。2008年3月1日から本格稼動を開始する。
不正プログラムは、単体攻撃から小規模標的型の連鎖攻撃へを移行しつつあり、トレンドマイクロでは脅威の変化に対応する解決策として「Total Web Threat Protection」というコンセプトの下、従来のウイルス検出エンジンとパターンファイルに加え、レピュテーション技術やビヘイビアモニタリングといった新しいソリューションを多層的に組み合わせた脅威へのアプローチを製品やサービスに搭載している。
今回設立するソリューション総合検証センターでは、以前から取り組んできた個々のソリューションの検証に加えて、IBM大和研究所施設内にある「トレンドマイクロテストセンター」内での検証作業を統合・自動化して実施する。また、24時間365日体制でソリューションの“信頼性設計(安全設計)”にもかかわっていき、ユーザーの情報環境での安全性をより確かにするための設計にも携わっていくとしている。
ソリューション総合検証センターは、世界に複数拠点ある開発センターに対するソリューション情報の中核となり、最新の脅威からユーザーの情報資産を守るため、それぞれのソリューションの組み合わせが正しく脅威に対応して組み込まれていることを保証するための作業を実施することで、トレンドマイクロのトータルサービス品質強化を図っていくと同社では説明している。