NTTデータは12月26日、データセンターの熱問題や増加する電力消費の解決策として、高効率化・省電力化を促進するためのトータルサービス「グリーンデータセンタ」を2008年1月から提供することを発表した。データセンターの二酸化炭素(CO2)排出量やTCO(総所有コスト)の削減を目標とするグリーンデータセンタは、同社や企業ユーザーが保有するデータセンターへのサービスとして提供される。
グリーンデータセンタは、データセンターやサーバルームでのITシステム設置環境の測定・評価・改善・管理のトータルサービスとして、省エネや事業継続計画(Business Continuity Plan:BCP)、内部統制、仮想化、TCO削減、ITガバナンスなどの企業ユーザーが抱えるさまざまな課題に応じて、診断、コンサルティング、設計・施工、運用管理などのメニューからサービスを提供するというものになる。
2008年1月からサービス開始となるが、サービスの規模は2010年までに30システム以上とし、同社では2011年3月末までに受注額30億円以上を目標としている。
同社では、現在保有する既存のデータセンターに環境構築を行い、ベストプラクティス蓄積に向けた各種要素技術での効果を測定評価するとしている。エネルギー効率や空調効率などについて、各種要素技術を実証するとともに、CO2排出量の削減効果を測定する。同社では、環境構築前との比較で、CO2削減量30%を目指すとしている。
NTTデータは、データセンターでの省エネガイドラインや指標策定、標準化を目指している非営利団体「Green Grid」に、この12月に加盟。Green Gridでの研究成果のアセスメントとして自社サイトの提供を検討するとともに、データセンターでの環境負荷低減やエネルギー効率化に向けた標準仕様やガイドライン、指標などを策定、業界での標準化を目指すとしている。