サービス化の進展を表す、ビッグニュースが新たに飛び込んできた。
1月31日、マイクロソフトがヤフーに対し、446億ドルで買収する買収提案を行ったことを発表したのだ。買収提案は今回がはじめてではなく、過去はいずれもヤフーが退けており、今回これが実現するかどうかはわからない。しかしながら、通常は水面下で進めるものを、今回は先に正式発表を行うなどかなり真剣で、マイクロソフトの危機感は非常に大きいことがうかがえる。ITの付加価値の所在が、ハードウエア・ソフトウエアから、サービスにシフトを続けているからだ。
マイクロソフトも独自のポータルサイト、MSNを持つが、王者Googleに対し、差が広がる一方だ。マイクロソフトはOSでデファクトであるし、 Linuxなどオープンソースにおける対抗馬があっても、OS事業においては今後も王者として君臨するに違いない。ウインドウズは、デファクトとして進みながら、数年置きにバージョンアップを繰り返し、上位のミドルウエアを吸収して、買い替え需要を起こしてきた。しかし、それも今後は通用しなくなる可能性が高い。
新しい異変が起こっているからだ。