Microsoftは米国時間2月5日、家庭外視聴者広告と音声認識に基づいたコンテンツ連動型動画広告を実現し、ポルノの隣にポップアップする広告をブロックする技術を記者らに披露した。
この技術はMicrosoftのadCenter Labsで開発中であり、まだ市場に出回っていない。
Microsoftの技術フェローであるTarek Najm氏は声明で、これらの技術は「オンライン広告のあり方を変えることができる」と述べている。
一方、Microsoftにはオンライン広告のあり方を変える別の計画もある。同社は先週Yahooに対して446億ドルの買収提案をした。これまでのところYahooにはその提案を承諾する様子は見られないが、MicrosoftがYahooからの「ノー」の回答を受け入れない場合は(その可能性は高い)、事態が紛糾しかねない。
この合併によってMicrosoftは検索とオンライン広告市場でより有利な条件でGoogleに対抗できるようになるだろう。しかし、合併が成立した場合、Microsoftは自社の「adCenter」オンライン広告プラットフォームを使用するのか、Yahooの「Panama」を採用するのかは不明である。Microsoftは2006年にadCenterを導入し、Yahooは2007年に徹底的に見直しを図ったオンライン広告システムを導入した。これまでのところ、どちらのシステムもGoogleにとってはそれほど大きな心配の種にはなっていないようだ。
ワシントン州レッドモンドの本社で実施されたデモでMicrosoftは、公共の場所に設置された双方向マルチタッチスクリーンで広告主が消費者と接することができる「Air Wave」と呼ばれる技術を披露した。
また開発中の別の技術としては、コンピュータビジョンのアルゴリズムを使用して、ビデオの視聴者にとって最もじゃまにならない場所を計算して広告を挿入する技術やビデオの適切な場所にコンテンツ連動型広告を挿入する技術がある。
Microsoftはまた、企業がより関連性の高いコンテンツの隣に広告を挿入できるようにキーワードとコンテンツの分析の改良に取り組んでいる。さらに別の技術としては、ポルノや武器などの好ましくないまたは注意を要するコンテンツの隣に表示される広告をブロックするものもある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ