この週末の間に、Yahoo取締役会が買収提案の拒否を決定したとの報道が数多くなされたことから、この動きは多くの人々が予想していたものだった。
11日に発表された声明には「Yahooの取締役会はマネジメントチームのほか、フィナンシャルやリーガルの専門家とともにMicrosoftの提案を念入りに調査した。その結果、Yahooそして株主たちの最善の利益にはならない提案であるとの結論に、全員一致で達した」と、書かれている。
Yahooはさらに、「慎重に検討した結果、取締役会ではMicrosoftが当社のグローバルブランド、全世界で膨大な数に上るユーザー、先ごろ広告プラットフォームに対して行った大規模な投資およびその将来に向けた成長予測、フリーキャッシュフロー、潜在的利益率および大規模な投資を含め、Yahooという企業を著しく過小評価しているという結論に達した」としている。
Yahooは、取締役会で引き続き戦略オプションについての検討を重ね、「株主への価値を最大限高めるための手段を追求していく」としている。
Microsoftは11日に出した声明で、「当社との合併実現に向けわれわれが行った最大かつ公平な提案がYahooに受け入れられず、残念だ」と述べた。さらに、「両社の株主との話し合いから、われわれはこの案件の完了に向け迅速に前へ進むことがすべての当事者を最も利することになると確信している」としている。
Microsoftは今回の提案の中で、「Yahooの株主に対し、それに見合う価値を知る機会が与えられることを保証するため、あらゆる必要な措置を講じていく」とする自社の立場を繰り返し述べてきた。
Microsoftは1日、現金と株式による446億ドルに上る買収を提案したが、同社の代理人によると、今回の提案に理解のある人員で構成される取締役会設立を模索するなど、早くも新たな計画を打ち出す可能性が強い。
Yahooが米証券取引委員会(SEC)に提出した報告書によると、同社が年1回行う役員選挙に向けた候補者の選定作業は13日に始まり、3月14まで続く予定。Yahooでは、毎年10名すべての役員が改選される。
Microsoftは早くもその席の獲得を狙っている可能性がある。