富士通は4月10日、PCの個人認証システムを簡単に構築できる専用サーバ「Secure Login Box(セキュアログインボックス)」を発売した。
個人認証方式として、従来の「指紋認証」のほか、同社が開発したマウス型の「手のひら静脈認証装置」や「FeliCa」対応カード、携帯電話に対応する。FeliCaと手のひら静脈、FeliCaと指紋など、組み合わせ認証も可能だ。手のひら静脈認証は認証速度が約1秒弱と高速化を実現し、FeliCa認証は「Suica」などの交通系ICカードや電子マネー、携帯電話内蔵タイプなどさまざまなカードで利用できる。
既存アプリケーションを「Secure Login Box」に対応させるための変更は不要で、簡単な設定のみで設置後すぐに運用できる。
確実な個人認証によるセキュリティの向上のほか、PC利用者がIDとパスワード入力などを行わずにログインできる利便性の向上、システム管理者のID管理に関わる作業工数の大幅な削減が可能となる。