#3:「オートフィルタ」機能を使い、ワンクリックでデータマイニングを行う
あなたがExcelユーザーをサポートする立場にあるならば、初心者や熟練者に限らず「オートフィルタ」機能のことを知らない人たちに、この機能のことを勧めておくのがよいだろう。メニューから[データ]−[フィルタ]−[オートフィルタ]を選択すると、ワークシート中にある各データ列の先頭セルに、ドロップダウンリストにあるような矢印が表示される。これら矢印の1つをクリックすると、その列に保持されているデータの一覧が表示される(図F)。この後、データを選択すれば、その条件に合致するデータが抽出される(図G)。


オートフィルタに関する補足
注意して見ると、抽出条件を指定した際、その先頭セルにある矢印の色が黒から青に変わるはずだ。つまり色が変わっている場合、表示されているデータは、該当列で選択した条件によって抽出されているということを示しているのである。
お気付きの読者もいるかもしれないが、データの抽出は1つの列に制限されているわけではない。複数の列の矢印をクリックしてそれぞれで条件を指定すれば、それらの列で指定した条件すべてに合致するデータだけが表示されるのである。
オートフィルタをオフにするには2つの方法がある。1つは、抽出条件を指定した各列の先頭セルにある矢印をクリックし、「(すべて)」を選択するというものである。もう1つは、メニューから[データ]−[フィルタ]−[すべて表示]を選択するというものである。
#4:Ctrl+Shift+@を押下し、数式を表示させることで、トラブルシューティングやデバッグを行う
Excelの初期のバージョンで数式の過ちを見つけようとした場合、その数式が保持されているセルをクリックし、数式バーに表示される数式をチェックする必要があった。これに対してExcelの最近のバージョンでは、Ctrl+Shift+@を押下することでセル上に数式を表示させることができる。特定のセルに依存するセルを確認したい場合には、そのセルを選択してからCtrl+Shift+@を押下すればよい。
この機能を実際に使用するには、少なくとも1つの数式が保持されているワークシートを開き、Ctrl+Shift+@を押下する。図Hのワークシートでは2つのSUM関数が使用されている。図Hは、B2セルを選択した後、Ctrl+Shift+@を押下した状態を示している。このショートカットキーを使用すると、Excel 2003では「ワークシート分析」ツールバーも表示されるということに留意してほしい。
