サン、Javaベースの携帯向けUI開発ツール「LWUIT」をオープンソース化

文:David Meyer(CNET News.com) 翻訳校正:佐藤卓、高森郁哉

2008-08-18 11:36

 Sun Microsystemsが、携帯電話向けユーザーインターフェースを開発するためのツールキットをオープンソースで公開した。

 Sunは米国時間8月14日、「Lightweight UI Toolkit」(LWUIT)のソースコードを「GPLv2+Classpath特例」ライセンスの下で公開した。このツールキットは「既製のグラフィカルコンポーネント」一式を含み、各種フォント、テーマ、アニメーション、および画面切り替え効果をサポートしていると、Sunは公開に合わせて出した声明で述べている。

 「Sunは、LWUITを作ることにより、モバイル開発コミュニティへの関与を改めて確認するとともに、LWUITのコードをオープンソース化することにより、モバイル開発者が自分たちのアプリケーション向けにリッチでポータブルなインターフェースを迅速かつ容易に作成できるようにしている。こうした機能は、以前から開発者たちが求めてきたものだ」と、Sunの組み込みJavaソフトウェア担当シニアディレクター、Craig Gering氏は声明の中で述べている。

 Gering氏はさらに、このツールキットを使用すれば、開発者は「Javaが搭載されたあらゆるデバイスで実行できる単一のインターフェースを作成」できるようになると付け加えた。

 Sunによるツールキットのオープンソース化は、急速に変化するモバイル向けオープンソース分野における最新の開発事例の1つだ。フィンランドのMovialは2008年8月上旬に、Linuxベースのモバイル向けプラットフォームの規格統一を目指すLiMo Foundationに参加し、ブラウザベースのモバイル向けユーザーインターフェースを開発できるツールキットを提供している。また、「Symbian OS」もオープンソース化へと進んでいるほか、Googleのプラットフォーム「Android」(Google独自のJavaを使用)も2008年中に登場する可能性がまだ残っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]