リプレースを機に業務見直しも
アース製薬は、今回の人事給与のリプレースに伴い、業務そのものの見直しも進めている。その背景には、社員が勤怠管理のデータを自ら入力するなど、人事給与を取り巻く環境変化がある。そこで重要になってくるのがユーザーインターフェースだ。
アース製薬の場合、従来はややもすると給与担当者しか操作できなかったシステムが、人事部の他のスタッフでも操作できるようになった。たとえば、社会保険の担当、採用の担当もZeeM 人事給与を操作することが可能となった。
今はまだ準備中ということだが、近い将来は人事部のスタッフがそれぞれの業務でZeeM 人事給与を使いこなすことになる。さらには、ワークフローの体制を整え、一般社員が個人情報を人事給与システムに直接登録できるようにするという目標もある。
ZeeM 人事給与には、オプションとしてウェブ上で社員がデータ入力したりデータを修正したりという機能はすでに用意されている。さらには、経営情報システムとして会計や購買などのシステムと連携することもできる。基幹業務ソリューションと銘打っているゆえんだ。
最後に、人事部の白須賀健嗣氏がZeeM 人事給与の特徴をいくつか上げてくれた。
「ZeeM 人事給与の良さのひとつとして、データを履歴で持っておけるということがあります。今まではデータを入れたら、前のデータは消えていました。過去のことを調べたりするとき、これまでは外部のバックアップデータを調べなければなかったのですが、それがなくなります」
運用日の日付を変えれば、当時のデータが出てくる。これはZeeM 人事給与の特徴のひとつ。また、従来のシステムは給与項目に制限があったが、ZeeM 人事給与では項目を増やせる。「これまでは制限のある項目をどうやり繰りするかでも、ややこしいカスタマイズが発生していたのですが、それがなくなりましたね」。
やはり、カスタマイズを必要としないというのが一番のポイントのようだ。