昨年8月のComputerworld誌に、Google の国際オペレーション担当ディレクター、カンナン・パシュパシー氏がR&Dセンターの国際センター構想について意欲的に語っていたのをご存じだろうか?Googleはこの動きを加速させているようだ。カンナン氏は、この任務を成し遂げるために、世界中を巡って各国の最新事情を収集している。
先日、彼はフィリピンにやってきた。いったい誰とあるはどういった組織と対話したのかは定かではない。彼がスタンフォード大学関連の知り合いをたどっていたときに、私が身を寄せているオフィスの代表に連絡がはいった。そこで私も引きづり出されることになった。
話題はもちろん携帯電話やネットワーク・インフラの現状、この2年間でどの程度コンピュータ・サイエンスの教育レベルが向上したか、IT 関連技術者の給与はどうかといったことに集中した。その中で、カンナン氏がこんな質問をした。「アフリカ諸国で南アフリカよりもIT技術者の平均給与の高い国があるのをご存じですか?」と。なんとナイジェリアやガーナだそうだ。いまや、東ヨーロッパの旧社会主義諸国の給与水準もインドやフィリピンに比べると、そうとう高いらしい。私は、驚いた。というのも、Googleが世界の隅々にまでおよぶ調査をしていることを、全く想像していなかったからだ。