東芝が、SanDiskのチップ製造施設について買収交渉を進めている。日本の一部メディアが報じている。
東芝とSanDiskは現在、三重県にあるフラッシュメモリ製造施設を共同で所有している。東芝がこの施設におけるSanDiskの所有部分を購入するための交渉に入ったと、日本経済新聞が伝えた。同紙によると、サムスン電子がSanDisk買収案を9月に明らかにしているが、今回の動きはそれに対抗したものだという。SanDiskは米国における小売向けフラッシュドライブの最大のサプライヤーである。
東芝とSanDiskは、NAND型フラッシュメモリ製造のための合弁事業を2つ運営している。SanDiskは、それぞれの事業の49.9%を所有しており、同事業向けに研究開発費用も提供している。
SanDiskは9月、サムスン電子からの買収提案を拒否している。SanDiskは、フラッシュメモリ価格の厳しい下落に直面する一方で、サムスン電子が現在首位にある成長中のソリッドステートドライブ(SSD)市場において出遅れている。
SanDiskは、利益が圧縮されるなか、同社株価は過去2年間で1株あたり60ドル以上急落している。
これらの要因が組み合わさり、同社は格好の買収対象と見られてきた。SanDiskの社長兼最高経営責任者(CEO)Eli Harari氏は9月、1株当たり26ドルというサムスン電子の提案は、「産業界全体の低迷が谷間にある時期を見計らったものだ」としていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ