「Windows 7」の初期バージョンを試しに使ってみた多くの人々が、特にプレベータ版に対して、かなり好印象を抱いているものの、InfoWorldは、初期のベンチマークデータが、「Windows Vista」と比較しても、それほど変わらないことが明らかになったと伝えている。
米国時間11月10日に掲載された記事によると、InfoWorldは、Windows 7のパフォーマンスに関して述べるならば、Vistaと「まるで双子のよう」であるとの評価を下している。
Microsoftが、「Windows 7のパフォーマンスはVistaに勝る」との位置づけを打ち出そうと努力してきたことを考えると、ある意味で、これは悪いニュースとみなされても仕方がないかもしれない。しかしながら、同時に、これはプレベータ版であることも明記しておかねばならない。システムの最適化などは、往々にして、OS開発でも後期の段階に行われる傾向があるため、初期のリリースは、しばしばパフォーマンス面では遅れを取りがちである。
Microsoftとしては、まだ(パフォーマンスに関して)性急に判断を下そうとするのは控えるようにと勧めている。
Microsoftは、CNET Newsに対して、「いつもながらMicrosoftは、ソフトウェアの開発が完了し、一般向けにリリースされる準備が整うまでは、ベンチマークテストを行うのを控えるようにとお勧めしている」と語っている。
とはいえ、筆者としては、新しいWindowsが、初期のビルドにしては、信じられないほど安定しているという点を挙げておきたい。筆者は、Windows 7を、PDCおよびWinHECで多用し、現在もメインのマシンとして利用している。iTunesや複数のIMプログラムなど、毎日使うソフトウェアの利用も含めて、主に筆者は、職場環境での試用を進めてきた。
不具合のあった点を挙げるならば、筆者が用いている、Sprint製のワイヤレスブロードバンドカードは動作しなかった。米CNETのVirtual Private Network(VPN)にも接続できなかったので、筆者は、代わりに「Outlook Web Access」を使い続けている。Outlook Web Accessは、「Outlook」単体での利用よりも不便な点が多いが、それでも筆者は、Windows 7を今後も使っていきたいという感想を抱いている。
Microsoftが、2009年に入ってから予定している、さらなるベータリリースにおいても、順調に進歩を見せられるのかどうか、今後の成り行きを見守っていきたい。また、「2009年末のホリデーショッピングシーズンに間に合うように、Windows 7を出荷する」という、Microsoftが社内で掲げている目標を、本当に達成することができるのかも注目に値する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ