Microsoftの最高経営責任者(CEO)Steve Ballmer氏は米国時間11月19日、現在の新規雇用を控える方針について、2009年半ばを過ぎても継続する意向を株主に対して明らかにした。
Ballmer氏の発言を引用すると、同社の従業員数は「今会計年度中、伸びが大幅に鈍化し、来年度もそうなるのではないかと思っている」という。Microsoftの今会計年度は2009年6月までなので、次の会計年度というと2010年半ばまでということになる。
Ballmer氏がこう発言したのは、19日にMicrosoft本社のあるレドモンドからさほど遠くないワシントン州ベルビューで開かれた、同社の株主総会の席上でのことだった。Ballmer氏の発言はウェブキャストでライブ放送もされた。
Microsoftは全面的な雇用凍結を否定した。しかし、同社は従業員の採用を大幅に縮小しており、なかには採用を中止している部門もあるようだ。
予想できる話だが、Microsoftはこの困難な状況をたいていの企業よりうまく切り抜けられるはずだと、Ballmer氏は強調した。投資対象については慎重に絞り込むものの、「わが社の財務状態は強力なので、競争における優位な立場をいっそう強化するため継続的に(研究開発に)投資できる」と同氏は発言した。
しかしBallmer氏は、Microsoftを含む業界が不況の影響を受けそうだとの見方も示した。
「間違いなくそうなるはずだ」とBallmer氏は言い、「業界もわが社も、影響は逃れられないだろう。われわれは事業のあらゆる面を検証し」経費を削減するつもりだと述べた。
この日の総会には会長のBill Gates氏も加わり、テクノロジの向かう先、および自身がMicrosoftにおけるフルタイムの仕事から離れたことを話題にBallmer氏と語り合った。
Gates氏は、Microsoftからは離れがたく、ふと気がつくとこれまでの習慣が出て、レドモンドまで車を運転してしまうのではないかと思ったと、冗談交じりに語った。
「もちろん、重要な会議のときは本社に行くのだが、今のところ、無意識に運転していってしまったことはない」とGates氏は述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ