国内通信事業者が提供するセキュリティサービス、市場規模が順調に拡大中

吉澤亨史

2008-12-11 22:18

 IDC Japanは12月9日、国内通信事業者のセキュリティサービス市場規模の実績および2008年から2012年までの予測を発表した。2008年末時点での市場規模は2872億円で、今後も順調に成長すると見ている。

 2007年から2012年における年間平均成長率(CAGR)は21.0%で、2012年の市場規模は5852億円に達する見込み。内訳は、セキュリティ計画が751億円(CAGR:21.6%)、セキュリティ設計構築が1506億円(同19.4%)、セキュリティ運用監視が3594億円(同21.6%)だ。

 システムの更改やコア業務への集中といった理由から、セキュリティシステムを自ら構築、運用するのではなく、事業者が提供するサービスを利用する傾向が出てきている。特にファイアウォールやウイルス対策など、コモディティ化が進んでいるセキュリティ対策については、中堅中小企業を中心に需要が拡大するとIDCではみている。

 大企業では、外部からの脅威が複雑化、巧妙化していることに加え、コンプライアンスを強化するために、より高度なセキュリティ対策を必要とするところが増えている。事業者が運営するセキュリティオペレーションセンター(SOC)は、自社内で脆弱性情報や攻撃方法などを把握し、対応策を検討、実施するものとして期待されている。

 国内通信事業者を含むセキュリティ関連サービス提供事業者は、こうした市場ニーズに応えるため、「専門性、網羅性の高いサービスの商品化で大企業に訴求する」「効果の可視化とともに企業規模に見合った価格設定で、中堅中小企業に訴求する」「ネットワークサービスと一体化したSaaS/ASP型サービスを拡充する」といった、自社サービスの一層の強化、拡充を図る必要があるとIDCでは結論づけている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]