編集部からのお知らせ
「ZDNet Japan Summit」参加登録受付中! 
新着記事集:「負荷分散」

グーグルやアマゾンがクラウドから得るメリット--アナリスト分析に見る利益性

文:Larry Dignan(ZDNet.com) 翻訳校正:川村インターナショナル

2008-12-17 07:30

 クラウドコンピューティングがITの世界を支配することはないだろうが、ソフトウェアベンダーは大騒ぎすることになるだろう。GoogleとAmazonはクラウドコンピューティングの勝者になるだろうが、得られるものは比較的わずかである。また、コンシューマーと企業顧客の両方に向けて、クラウドデベロッパースタックを提供するという競争がある。

 これらは、Bernstein Researchの「The Long View: Netbooks, Wireless and Cloud Computing--Client Software's Imperfect Storm」というレポートから抜き出した重要なポイントである。

 米国時間12月11日付けのMicrosoftに関する分析でも取り上げたこのレポートは、クラウドコンピューティングの状況を綿密に記述し、その中でAmazonの位置を明らかにしたという点で注目に値する。BernsteinのアナリストであるJeffrey Lindsay氏は、前評判の高かったAmazonのクラウドコンピューティングサービス(「Simple Storage Service(S3)」、「Elastic Compute Cloud(EC2)」など)は実際に売り上げをもたらすというよりも、「人目を引くための要素」であって、Amazonをオンライン小売業者以上の存在としてアピールしようとするものだと述べている。

 「AmazonがクラウドWebサービスの先駆けであることは間違いないだろうし、アナリストの中には『Books to Bits』という宣伝を鵜呑みにしている者もいるが、AmazonのWebサービスがもたらす売り上げは実際には微々たるものだと考えている」とLindsay氏は調査ノートに記している。

 詳しい検討に入る前に、クラウドコンピューティングの現状を確認しておくことにしよう。Lindsay氏は、各ベンダーが構築しようとしているクラウドスタックを整理した以下の分かりやすいチャートを作成した。漏れているベンダーがいくつかあるものの、全体像を見事にとらえている。

picture1 提供:Bernstein Report, via ZDNet

 注目すべきは、Sun Microsystemsは数多くのクラウドインフラストラクチャを手がけてきたが、いまだに事業として収益を上げるに至っていない点である。このチャート以外、Lindsay氏のレポートでSunが言及されている箇所はほかにない。主にAmazon、Google、Microsoftの3社に焦点が当てられている。結論としては、Microsoftはクラウドコンピューティングおよびサービスとしてのソフトウェア(SaaS)によって損害を被るだろうが、その規模は予想を下回るものとなるだろう。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    Google Cloudセキュリティ基盤ガイド、設計から運用までのポイントを網羅

  2. セキュリティ

    仮想化・自動化を活用して次世代データセンターを構築したJR東日本情報システム

  3. ビジネスアプリケーション

    スモールスタート思考で業務を改善! 「社内DX」推進のためのキホンを知る

  4. セキュリティ

    Emotetへの感染を導く攻撃メールが多数報告!侵入を前提に対応するEDRの導入が有力な解決策に

  5. セキュリティ

    偽装ウイルスを見抜けず水際対策の重要性を痛感!竹中工務店が実施した2万台のPCを守る方法とは

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]