シンクライアントで「PCクラウドを実現」--日本HPがブレードPC新機種を発表

藤本京子(編集部)

2009-03-04 18:28

 日本ヒューレット・パッカードは3月4日、シンクライアントソリューション「HP Remote Client Solution(RCS)」を構成する新製品として、ブレードPC2機種「HP BladeSystem bc2200 Blade PC(bc2200)」および「HP BladeSystem bc2800 Blade PC(bc2800)」を発表した。これらは、すでに2月にワールドワイドでも発表した製品群だ。日本での販売開始は3月5日となる。

松本氏 日本HP 執行役員 パーソナルシステムズ事業統括 クライアントソリューション統括本部 統括本部長の松本光吉氏

 調査会社IDC Japanによると、シンクライアント端末の出荷台数の年間平均成長率は2007年から2012年で36%と、高成長することが見込まれている。日本HP 執行役員 パーソナルシステムズ事業統括 クライアントソリューション統括本部 統括本部長の松本光吉氏は、こうしたシンクライアント市場の成長を「PCクラウドの実現だ」と述べる。

 「企業では、PC環境がクラウドに移行しつつある。PCの演算機能はユーザーが見えないクラウド部分で行い、ユーザーは表示部分のみを見ているのだ。ユーザーは、表示されているサービスがどこにつながっているのか意識する必要はない」(松本氏)

モード学園 新製品発表会は、HPのシステムを導入しているモード学園にて行われた

 HPのブレードPCを使ったシンクライアントシステムは、学校法人モード学園でも導入されている。モード学園では、職員1000人にノートPCを配布することを検討していたが、管理が大変という理由から、サーバを分割して使う仮想PCソリューションの検討をはじめた。しかし、仮想PCではユーザーが増えた際のパフォーマンスや領域に不安があったため、各個人にPCを配る形式に近く、かつ管理がしやすいブレードPCの導入に踏み切ったという。

 今回HPが新しく発表したbc2200およびbc2800には、Citrix Systemsの提供する仮想化デスクトップソリューション「Xen Desktop 3.0」のライセンスが3月末よりバンドルされる予定だ。また、OSの搭載されていないFreeDOAモデルも3月中旬より受注開始する。FreeDOAモデルは、20台のbc2200と冗長化GBイーサネットスッチ、冗長化電源を搭載した高さ3Uのエンクロージャの組み合わせで税込み126万円(3年間の製品保証を含む)となる。動作確認済みのOSは、Red Hat Enterprise Linux version RHEL5.1 for 32-bit and 64-bit、Novell SuSE Linux Enterprise Server 10 SP2 for 32-bit and 64-bit、CentOS 4/5、Fedora 8/9/10となっている。

 bc2200はプロセッサに「AMD Athlon 2200」(1.3GHz)を、bc2800には「AMD Turion 64x2 デュアルコアモバイルテクノロジ TL-66」(2.3GHz)を採用している。日本HPは、2008年11月に日本AMDが発表した環境保護プロジェクト「AMD eco プロジェクト2009」に、すでに通常のクライアントPCで参加しているが、今回発表したブレードPCも同プロジェクトの対象製品に加える。これにより、AMD製プロセッサ搭載のブレードPCが1台販売されるごとに、1本のマングローブの苗木が植樹されることになる。

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