Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間4月21日、2009年第1四半期(2009年1-3月期)決算を発表し、4億1600万ドル(1株あたり66セント)の純損失を計上した。ただし、売上高は予想を上回った。
AMDはさらに、PC売り上げが底を打ったとするIntelの声明に反論した。
当期の損失は、前年同時期の損失3億6400万ドル(1株あたり60セント)よりも悪い結果となった。
売上高は、前年同時期の15億ドルから21%減となる11億8000万ドルだったが、アナリスト予想の約10億ドルは上回った。
「現在のマクロ経済の状態や視界の悪さ、これまでの季節的傾向を考慮すると、弊社製造部門の2009年第2半期の売上高は、さらに低下する可能性が高い」とAMDは声明文の中で述べた。
AMDの最高経営責任者(CEO)であるDirk Meyer氏は、PC売上が回復しているというIntelの見解に異を唱えた。Intelの最高経営責任者(CEO)であるPaul Otellini氏は先週、同社の第1四半期の決算を発表する電話会議の中で、PC売上が第1四半期中に底入れしたと述べていた。
「現在のマクロ経済の展望を考えると、なぜ底入れしたなどと言えるのか私には理解できない」とMeyer氏は21日の午後、AMDの決算を発表する電話会議中に述べた。
「景気が依然として悪いため、エンドユーザーの需要を予測するのは難しい」とMeyer氏は付け加えた。同氏によると、AMDの工場稼働率はクリスマス期間中に急激に低下し、第1四半期に入っても稼働率は低いままだったという。
Meyer氏はさらに、ノートPC製品、とりわけAtomプロセッサを搭載した安価なネットブックに言及し、「低価格マシンへの移行」が進んだために、ノートPCの平均販売価格が低下していると述べた。
明るいニュースもあった。Meyer氏によると、AMDは6コアサーバーチップ「Istanbul」の発売を6月に前倒ししたという。さらに、同社は低価格の超薄型ノートPC向けシングルコアプロセッサ「Neo」の後継製品の開発も進めている。同氏によると、後継のデュアルコアプロセッサ「Congo」は、「第2四半期の後半」に出荷予定だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ