#6:詳細を記録し、保存しておく
コンピュータ機器を処分する作業に複数の人間がかかわっている場合であっても、作業の進捗は特定の責任者が管理、記録しておくべきである。そうすることで、何か問題が発生した際に、実際に起こったことや、問題の深刻さについて、誰に聞けばよいのかが明確になる。また、作業完了日時も記録しておくべきである。さらに、作業対象のコンピュータ機器の仕様や、移送先、そして(必要があれば)減価償却後の価額と再調達価額など、詳細な記録も網羅しておくべきである。
#7:作業を後回しにしない
処分する必要のある機器をただ「保管」しておくだけではいけない。そういった機器が数週間や数カ月間、あるいは数年間も放置された挙げ句、そこに保存されている機密データを盗まれ、組織のセキュリティが脅かされるという事態は避けなければならない。このため、処分作業は最優先で行うべきだろう。また、そういった機器を稼働させ続けるということがあってもいけない。使用していないシステムをネットワーク上で稼働させ続けることで、クラッカーやマルウェアの餌食になりたいとは思わないはずだ。
#8:ネットワーク機器の設定を消去する
マネージドスイッチや認証用のシリアルコンソールサーバ、その他の「賢い」ネットワークインフラデバイスには、悪賢いクラッカーがあなたのネットワークや、そのネットワークに接続されているシステムに侵入するための最短の手段についての手がかりを含んでいる場合があるのだ。