6: アプリケーションの互換性に問題はあるか?
ドライバの場合と同様に、Windows Vista上で動くアプリケーションのほとんどはWindows 7でも動作する。一部のアプリケーションでは、上記のように互換モードを有効にする必要があるかもしれない。興味深いことに、XPでは動くが、Vistaでは動作しなかったアプリケーションの一部は、Windows 7では動作する。Microsoftは3月に、Vistaでは動かなかったがWindows 7では動作した古いアプリケーションを、少なくとも30見つけたと報告している。これらは「救われたアプリケーション」と呼ばれている。
7: 互換モードでも動かないアプリケーションが出てきたらどうすればいいのか?
一部のXP用のアプリケーションは、互換モードを使ってもWindows 7では動作しない可能性がある。過去には、これはアップグレードをしない理由になったかもしれない。しかし、「XPモード」(XPM)と呼ばれる新しい互換性維持機能を使えば、お気に入りのアプリケーションを諦めずにWindows 7のすべての機能を楽しむことができるかもしれない。XPMは、ホストベースの仮想化ソリューションで、Windows 7 Professional、Enterprise、Ultimateのユーザーは無料で利用できると伝えられている。
XPMには、Windows 7上で動く仮想マシンで実行される、完全なライセンスの付与されたXPが含まれている。これは、単純にVirtual PCやVMwareの上にXPをインストールすることとは異なる。仮想化されたアプリケーションは、Windows 7デスクトップのローカルアプリケーションのように見えるのだ。XPMを使えば、どんなXPアプリケーションでもWindows 7で利用できる。XPMの詳細については、Paul Thurrott氏のこの問題についてのブログ記事を参照して欲しい。
8: Windows 7がリリースされるまで、新しいコンピュータを買うのを待った方がいいか?
一部の個人ユーザーは、システムが新しいOSで確実に動くように、新しいコンピュータを買うのをWindows 7の発売時まで待つべきだろうかと迷っているかも知れない。Windows 7のリリースまで待つことの利点は、プレインストールされたコンピュータを買えるので、アップグレードする必要がないということだ。
しかし、もし新しいシステムが今必要なのであれば、時代遅れの、遅い、あるいは不完全なシステムに我慢している必要はない。今買えるVistaのシステムでは、Windows 7も問題なく使える可能性が高い。ただし、最終リリース版の発売までは待たないとしても、6月1日までは購入を控えた方がいいかもしれない。この日付以降にVistaを購入した場合、無料でWindows 7へのアップグレードライセンスを取得できる。(これは、Vista Home Premium、Business、Ultimateに適用される)