3: Vistaからの上書きアップグレードは可能か?
もしあなたが現在Windows Vistaを動かしているのであれば、Windows 7への上書きアップグレードを行う前に、SP1かSP2をインストールする必要があることに注意して欲しい。サービスパックの入っていないVistaをアップグレードしようとすると、Windows 7にアップグレードするためには、コンピュータがService Pack 1がインストールされたVistaを実行している必要がある、と通知するメッセージが表示される。
4: Windows 7のベータ版からリリース版へのアップグレードは可能か?
現在多くの人が、1月にリリースされたWindows 7(build 7000)のパブリックベータ版か、ピア・ツー・ピアサイトから漏洩した、それ以前のビルドの1つを使っている。彼らの多くは、RCや最終リリース版への上書きアップグレードが可能かどうか知りたがっている。
Microsoftはベータテスターに対し、一度Vistaに戻り、そこからリリース版にアップグレードすることを推奨しているが、それに抵抗している人も多い。もう1つの選択肢は、クリーンインストールをすることだが、多くの人はすでにWindows 7を必要不可欠なデスクトップPCやノートPCで使っており、最初から作業をやり直したくないと思っている。彼らに敬意を表して、Microsoftの広報担当者はベータ版からのアップグレードも可能だと述べているが、これは簡単な方法ではなく、多くの手順が必要となる。このインストーラーは、早い時期のビルドのWindows 7からのアップグレードを試みると拒否する。ただ、バージョンチェックを迂回する手段があるので、無理矢理アップグレードをすることは可能だ。
Microsoftは、「絶対に必要な場合」にのみベータ版からのアップグレードを行って欲しいとしている。また、クリーンインストールをした方が、ずっと安定したOSになる可能性が高い。
5: ドライバ互換性問題は存在するか?
Windows Vistaで大きな不満の種として挙げられたのが、ドライバの互換性に関する問題だった。自分のOSをXPからVistaにアップグレードして、お気に入りの周辺機器、例えばプリンタやスキャナなどが動かなくなるというユーザーが続出した。Vistaでは新しいディスプレイドライバモデルであるWDDMも導入されたが、このために、ビデオカードベンダーはディスプレイとビデオミニポートのドライバを完全に書き直す必要があった。Vistaで行われたセキュリティ強化によって、OSのドライバの扱い方にも影響が及んだ。Vistaは開発期間が5年間もあったが、多くのハードウェアベンダーは、OSがリリースされた時点までに自社のすべての製品向けにVista用ドライバを用意することができなかった。
Vistaが発売されてから2年以上経ち、多くのハードウェアベンダーはVistaで使えるようにドライバをアップデートし終えた。Windows 7ではVistaと同じドライバモデルを使うため、Vistaで使えるほとんどのハードウェアデバイスは、Windows 7でも動く。Windows 7にインストールできないVista用ドライバについても、通常は互換モードでインストールすれば問題は解決する。これを行うには、ドライバセットアップファイルを右クリックし、「Property」を選択して「Compatibility」タブを選択し、ドロップダウンボックスから適切なOSを選択し、互換モードを有効にすればよい。