Microsoftは米国時間6月1日、ライフサイエンス分野のソフトウェアへの事業拡大を目的とする活動の一環として、Merckの1部門であるRosetta Biosoftwareの資産を買収すると発表した。
「Rosetta」技術は、Microsoftが最近発表した「Amalga Life Sciences」製品に遺伝子およびゲノムのデータ管理機能を追加するために使用される予定である。
買収に伴い、MerckはAmalgaの顧客となる予定だとMicrosoftは述べた。またMerckは、「Rosetta Biosoftwareの技術を取り入れた新しいソリューションの方向性と進展に関し、戦略的な洞察をMicrosoftに与える」ことにもなるという。
Merck Research Laboratoriesのバイスプレジデントを務めるRupert Vessey氏は声明で、「今回の合意により、Rosetta Biosoftware技術の安定した持続可能なプラットフォームが確立する」と述べた。
病院向けに別個のAmalga製品ファミリを提供するMicrosoftは2009年4月、Microsoft Amalga Life Sciencesについて、薬品検索ソフトウェア分野を支援するものとして提供する予定だと発表していた。同ツールは、新薬開発の過程において収集される大量のデータの管理および分析を支援することを目的とする。
Microsoftは、今回の買収は2009年6月末に締結する予定であり、Rosetta Biosoftware技術を搭載した新しいAmalga Life Sciencesプラットフォームは、2010年初頭には完成するはずだと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ