スタンフォード大学のコンピュータ科学の教授であり、シリコンバレーのエンジェル投資家としても知られるRajeev Motwani氏が米国時間6月5日、同氏の自宅で亡くなった。享年45だった。同氏の突然の死を報じるニュースが広まり、インターネット上に哀悼の意が次々と寄せられている。
Motwani氏はSequoia Capitalの特別顧問を務めたほか、PayPal、Googleなどの企業にも投資した。しかし最もよく知られているのは、Googleの共同設立者であるLarry Page氏とSergey Brin氏も含むスタンフォード大学の多くの大学院生らのメンターとしてだろう。
提供:スタンフォード大学
Brin氏は5日、自身のブログに「正式にいえば、Rajeev氏は私のアドバイザーではないが、私の研究、教育、それに職業開発に大きな影響を与えた人だ」と記している。「Rajeev氏はすばらしいコンピュータ科学者であるのと同時に、優しく、親しみやすい人物だったし、彼の部屋のドアはいつも開かれていた。私の人生や仕事にどんなことがあっても、Rajeev氏のオフィスに立ち寄れば、やさしい微笑みとともに興味深い話をすることができた」(Brin氏)
Motwani氏はインドのニューデリー出身で、1988年にカリフォルニア大学バークレー校からコンピュータ科学で博士号を授与された。同氏のコンピュータ科学分野における研究領域は広範囲にわたっており、データベース、データマイニング、データプライバシー、ウェブ検索および情報検索、ロボット工学、コンピュータを活用した新薬開発、理論計算機科学に及ぶ。
Motwani氏は「Randomized Algorithms」と2001年に出版された学部生向けの教科書の著者である。また同氏は理論計算機科学分野で卓越した業績を残した人物に送られるゲーデル賞を2001年に受賞したのをはじめ、数々の賞を受賞している。
Brin氏はブログで「今日、われわれが利用する技術の多くが、Rajeev Motwani氏の影響を受けている」と記している。
Motwani氏は妻と子どもたちを残して世を去った。まだ葬儀の詳細は明らかではないが、判明しだいお伝えする予定である。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ