Yahooは米国時間7月21日、2009年第2四半期決算を発表した。純利益は1億4140万ドル(1株当たり10セント)となり、アナリスト予測を上回ったものの、売り上げは前年同期比13%減の15億7000万ドルだった。
Yahooによると、為替相場の変動による影響がなければ、第2四半期の売り上げは前年同期比8%の減少にとどまっていたはずだという。
2009年第2四半期の純利益は、前年同期の1億3120万ドル(1株当たり9セント)と肩を並べるものだった。アナリスト予測の平均では、1株当たりの利益が8セント、売り上げが11億4000万ドルとなっていた。
為替要因に加えて、2008年末に比較ショッピングサイトのKelkooを売却したことと、VoIPサービスおよび定額制音楽配信サービスの利用料収入が減少したことも売上減につながった。こうした問題の影響がなければ、売り上げは前年同期比6%減となっていたはずだ。
一方で、検索広告売上は15%減少し、ディスプレイ広告売上も14%減少している。マーケティングサービス売上は全体で13%減、利用料売上は8%減となった。
Yahooの最高経営責任者(CEO)Carol Bartz氏は、声明の中で次のように述べた。「私は2009年第2四半期の決算に満足している。当社は、オンラインにおける人々の生活の中心になるという明確かつシンプルなビジョンを確立した。そして今後は、ユーザーの感動体験を創造する重要な取り組みによってそのビジョンを支えることになる」
同じく7月21日、YahooはAT&Tとの提携を発表した。AT&Tはこの契約に基づき、2009年夏から米国内各地の企業にYahooのディスプレイ広告を販売する。
Yahooは不動産、資産、設備の償却、退職金、没収された報酬に対する株式ベースの補償の破棄による費用相殺などに関連して、総額6500万ドルの事業再建費用を計上した。
Yahooは2009年第3四半期について、14億5000万ドル〜15億5000万ドルの売り上げを見込んでいると述べた。
Bartz氏は次のように述べた。「われわれは、この新しいビジョンが、長期的に成長と利益確保に通じる正しい道筋へと当社を導いてくれると確信している。当社の新しいホームページは、業界で最も魅力的な広告取引条件を示すと同時に、ユーザー参加の向上を目指す革新的な製品を創造するわれわれの取り組みを示す完璧な例だ」
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。原文へ