What's up man?
先日、私が新卒で入社した典型的な日本の大企業に勤めている友人から「転職したい」と相談がありました。私が入社した1990年代始めの頃は、日本企業は終身雇用がまだ当たり前で、アメリカの企業に移ろうと言わんものなら人生を捨てるのかと本気で心配される時代でした。
しかし時代はあっという間に変わり、新入社員がキャリアパスなどと言って「この会社に長居をするつもりはない」と主張する時代になりました。しかし、どうも日本では転職という行為に対して何か誤解があるように感じます。そこで今回は、ヘッドハンターとのつき合い方についてお話しします。
ヘッドハンターのビジネスモデル
そもそもヘッドハンターのビジネスモデルはどのようになっているのでしょうか。若干のバリエーションはありますが、基本的にヘッドハンターはコンサルタントのように時間ベースでアドバイス料を徴収するモデルではなく、契約が成立した時に企業から紹介料として、例えば年収の何割かをもらうモデルが中心です。つまり、転職する側がお金を取られる心配はありません。
しかし、狩猟民族からのアプローチにはご注意を。心して対応しないと農耕民族の日本人はコロっとだまされてしまいます。そうならないように心得を伝授いたしましょう。
ヘッドハンターに会う前の注意
英語道場の読者であれば、外国人から会社の電話やメールに連絡が入り、直接会いたいといったオファーを受けたことがあるかもしれません。どこかで交換した名刺の情報が漏れているケースもあるでしょうし、誰か親しい人が推薦しているケースもあります。最近ではFacebookなどのSNSを経由したアプローチも多いようです。
外国人から英語でアプローチがあると、自分がどこかで認められ、大物が推薦したのだと思うかもしれませんが、通常は情報がどこからか漏れていて、ヘッドハンターはあなたのことをほとんど何も知らない(どの会社のどの部署にいるといった程度の情報しか持っていない)ケースがほとんどなので、この時点であまり浮かれないようにしましょう。
誰かの紹介であれば、事前に紹介者からあなたに紹介する旨の了解をとるはずです。事前に連絡もないのにいきなり誰かが紹介してくれたとヘッドハンターが言う場合、まともなルートではないと思うのが賢明です。
例えば、以下のようなメールが来たとします。
I apologize for this e-mail if it is a surprise to you. My client recommended getting in touch with you as they felt you were a very good potential candidate, quite diligent and had a bright future.
If it is possible, I would like to have a chance to speak with you or to meet you in person if you prefer, so that we can understand how best to provide information to you, when and if needed.