日本人として国際的な立場で議論できますか?--エリック松永の英語道場(48)

エリック松永 2010年05月07日 08時00分

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 グローバルビジネスの場では、世界各国から人が集まります。そこではさまざまな議論を通じて相手の考え方を探り合い、ビジネスパートナーとしてふさわしいかどうかが試されています。日本人はとかく英語が流ちょうで仕事の内容さえ詳しければいいと思いがちですが、決してそんなことはありません。英語が多少不自由でも、きちんとした問題意識や考え方を持っていれば相手はあなたをビジネスパーソンとして尊重してくれるでしょう。

 グローバルな場での議論のベースは、自分の国を知ること、相手の国を知ること、そして世界全体を知ることの3つの柱で成り立っています。世界共通の問題や課題について自分なりの見解を持つことは、国際人としての常識なのです。

地球温暖化問題を考えてみよう

まつながみか イラスト: まつなが みか

 最近、よく耳にするのがGlobal Warming(地球温暖化)の問題です。Global Warmingは世界中の人々に影響を及ぼす世界共通の問題です。その原因とされているのが、人為的に大量発生したGreenhouse Gas(温室効果ガス)。実はGreenhouse Gasは、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、亜酸化窒素(N2O、または一酸化二窒素)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)など、さまざまな気体を包含していますが、現在ではその中でも最もGlobal Warmingに影響がある二酸化炭素、つまりCarborn Dioxideのことを指しています。

 では、全世界でどの国がCO2を大量に排出しているのでしょうか。財団法人 省エネルギーセンターが発行する「EDMC/エネルギー・経済統計要覧 2009年版」によれば、1位は全体の21.1%を排出しているアメリカで、2位は20.6%を排出している中国。この2国が接戦状態で、以下ロシア、インド、日本と続きますが、ロシアが5.7%、日本は4.5%ですので、アメリカと中国がGlobal Warmingの鍵を握る国であることがわかると思います。さらに人口1人当たりのCO2排出量を比べると、アメリカが19.3%、ロシアが11%、そして日本が9.7%と続きます。中国は、実は1人当たりのCO2排出量は4.3%と少ないのですが、人口が多いため国別の排出量では2位になっているわけです。この結果を見ると、なぜアメリカがCO2への取り組みに真剣なのか見えてきますね。

 米大統領Barack Obama氏の就任演説を思い返してみましょう。

...each day brings further evidence that the ways we use energy strengthen our adversaries and threaten our planet.
我々のエネルギー消費方法が敵に力を与え、地球をを脅かしているということが日々証明され続けています。

For everywhere we look, there is work to be done. The state of the economy calls for action, bold and swift, and we will act -- not only to create new jobs, but to lay a new foundation for growth.
周りを見渡すと、やるべきことが至る所にあります。アメリカの経済は、大胆かつ迅速な動きが求められており、我々は新しい雇用を創出するためだけでなく、新たな成長の礎を築きあげるために行動するのです。

We will harness the sun and the winds and the soil to fuel our cars and run our factories.
我々は、太陽、風や土壌を利用して自動車を動かし、工場を動かすのです。

 このように、Obama氏は力強くエネルギーについて言及しています。

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