「Firefox 3.6」は当初の予定通り12月にリリース--モジラ幹部が明言

文:Stephen Shankland(CNET News) 翻訳校正:編集部

2009-11-05 11:58

 Mozillaは、「Firefox 3.6」の第1ベータ版をリリースするのは2カ月近く遅れたかもしれないが、それでも、完成版は当初の予定通り2009年中に登場すると考えている。

 バージョン3.6(コード名は「Namoroka」)に関するMozillaのwikiページでは、第1ベータ版のリリース予定日は9月上旬と書かれていたが、実際に公開されたのは10月30日だった。それでも、エンジニアリング担当バイスプレジデントであるMike Shaver氏によると、Mozillaは休暇シーズン前に完成版をリリースしたいと考えており、Firefoxの全体的なスケジュールに沿って作業を進めているという。

 「われわれは現時点においても、11月にリリース候補版、そして12月に(正式版の)リリースを目指している」とShaver氏は米国時間11月3日、インタビューの中で述べた。

 それは、Mozillaの完成版の開発スケジュールが厳しいものになることを意味している。しかし、Shaver氏によれば、コーダーは懸命に開発に取り組んでいるという。「予定に間に合わせるのは簡単なことではない」とShaver氏は述べた。「われわれは今後も、積極的にベータアップデートをリリースし続けるつもりだ」(Shaver氏)

 オープンソースプロジェクトに従事する人々は、従来のプロプライエタリなソフトウェア業界の人々とは異なるモチベーションとプレッシャーを抱いており、「完成したら公開するから、それまで待っていてほしい」という態度を取ることもある。しかしMozillaは、オープンソースプロジェクトにとっても時間は重要であるということを認識している。

 「われわれはこれまで一貫して、時間よりも品質を重視して開発を行っている」とShaver氏は述べた。「しかし、われわれのユーザー、そしてわれわれの競争力にとって、市場におけるタイミングが重要なことも理解している」(Shaver氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    マンガでわかる脆弱性“診断”と脆弱性“管理”の違い--セキュリティ体制の強化に脆弱性管理ツールの活用

  2. セキュリティ

    ChatGPTに関連する詐欺が大幅に増加、パロアルトの調査結果に見るマルウェアの現状

  3. セキュリティ

    情報セキュリティに対する懸念を解消、「ISMS認証」取得の検討から審査当日までのTo Doリスト

  4. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  5. セキュリティ

    ISMSとPマークは何が違うのか--第三者認証取得を目指す企業が最初に理解すべきこと

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]