日立情報システムズは11月9日、インドのNIIT TechnologiesとITサービス分野で業務提携したことを発表した。タイのデータセンターを活用してアウトソーシングサービスを両社で展開、高い信頼性を持つクラウドコンピューティング環境をグローバルに展開したい考えだ。
日立情報システムズによると、タイはサービスの自由化などを背景に事業環境の整備が急速に進んでおり、日系企業のさらなる進出が見込まれている。一方、日系企業からは、電力供給や通信回線の品質を維持した、安定したシステム運用が求められているという。
日立情報システムズではNIIT Technologiesと、NIIT Technologies Thailandが運営するデータセンターを拠点に、2010年春からアウトソーシングサービスを現地の日系企業向けに提供する。
将来的には、タイの現地企業、日本国内の企業、インドやヨーロッパ企業へとアウトソーシングサービスの提供範囲を広げ、両社でクラウド型サービスをグローバルに展開する意向だ。
両社ではクラウドアプリケーションを共同で開発するほか、ソリューションの企画、マーケティング、顧客サポートなどの分野でも連携する。